ンウーの店のすぐそばをとおっており、その間、半間《はんげん》とはなれていない。春木、牛丸の二少年は人眼をさけるために、窓から外へでて、軒蛇腹《のきじゃばら》をつたって非常梯子にとびうつった。それはかなり冒険だったけれど、身の軽い二少年には、大してむずかしい仕事でもなかった。
 非常梯子をつたって一階おりると、すぐ眼の下にチャンウーの店の屋根がある。二少年は猿のように身軽にその屋根にとびうつった。屋根はかなりの傾斜《けいしゃ》だが、身のかるい少年には、天窓のところまで這《は》っていくのは、大してむずかしい仕事でもなかった。天窓には厚い針金入りガラスがはまっている。それは昼間、採光《さいこう》をよくして、陳列品《ちんれつひん》をひき立たせるためである。
 ふたりが天窓まで這っていってなかを覗くと、ほの暗い電灯のなかに、珍奇《ちんき》な仏像《ぶつぞう》や、奇怪な大時計や、古めかしい鎧《よろい》など、さまざまな骨董品が、ところせまきまでにならんでいた。そして、店の一隅《ひとすみ》に、さっき立花先生がもちこんだ、あの大花瓶《だいかびん》もおいてあった。
 春木、牛丸の二少年は、息をころして、この
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