》むと
共に機械に趣味を有し、よく六千人
の部下を統御《とうぎょ》せり。また彼の部下ヘ
ザールは、デルマが去りし後も一年
有半日本に停《とどま》り、淡路島《あわじしま》とその対岸《たいがん》
地方を根城《ねじろ》として住みしが、日本人
には害を及ぼすことなかりしため彼
を恐ろしき海賊と知る者なかりし由《よし》
なり。彼は義《ぎ》に固《かた》く慎重《しんちょう》にして最も
デルマに愛せられたり。オクタンは
剛勇《ごうゆう》にして鬼神《きじん》もさけるほどの人物
なりき。
[#ここで字下げ終わり]
「どうだね。今読んだ文章の意味が分ったかね」
戸倉老人は、そういって二人の少年の顔を見くらべた。
「分ったような、分らないような、どっちだか分らない」
と、春木がいった。すると牛丸が笑った。それにつられて老人も笑った。春木も、なんだかおかしくなって、いっしょに笑った。
「それじゃ、もう一度話に直してしゃべろう。結局《けっきょく》ここに書いてあるとおりのことなんだが……」
と、老人は、ことばに直して、同じことを復習して聞かせた。もちろん、ハンカチに書いてあるよりはくわしかった。しかし要領《
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