とヘ)ザールは仲悪かり
(しため協力せず)、互いに相手の有
(する黄金メダルの)一片を奪わんも
(のと暗殺者を送)りしため、両人共
(斃《たお》れ黄金メダルは暗)殺者の手に移
(り、それより行方不明)になりたり
(ここにある一片はオ)クタンの所蔵《しょぞう》
(せし一片にして余は地中)海|某島《ぼうとう》に
(おいてこれを手に入れたる)ものなり
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「まあ、こういうことなのじゃ。実はもう一枚このあとに絹ハンカチがあるのじゃ。これはわしが春木に渡すひまがなかったもので、六天山塞のきびしい取調べのとき、うまく見つけられないですんだものだ。それはわしの靴の中にしまってある。これがそうだ」
 そういって戸倉老人は、右の靴をぬぎ、踵《かかと》のところをしきりにいじっていたが、そのうちに踵のところに小さな四角い穴があいた。その中からひっぱりだしたのが、絹ハンカチのもう一枚だった。それに次のような文句が書いてあった。

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――因《ちなみ》に海賊王デルマは、かつて日
本にも上陸したることありと伝う。
彼は大胆にして細心《さいしん》、経綸《けいりん》に富《と
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