らきっと夜明けまでに元の世界へもどれるわ」などとつぶやいたり、その他わけのわからぬことをぶつぶついったりした。
「できた薬を姉さんは呑むんですか」
道夫が聞いた。
「そうなのよ」
「のむとどうなるの。四次元世界をはなれて三次元世界へもどれるというの」
「ええ、そうなの」
「すると今こしらえている薬は、いったいどんな働きをするの」
それには雪子は答えなかった。
「話してくれないのだね。じゃあ雪子姉さん。姉さんはどういう方法で、四次元世界へはいっていったの」
「あたしが三次元世界へもどったら、何もかもくわしくお話をしてあげるわ。それはあたしがたいへんな苦労をして見つけた方法なのよ」
「要点をいえば、どんなこと?」
「いやいや。今はいわないの。あとでゆっくりお話をしてあげる」
「四次元の第四の軸って、時間の軸じゃない」
「そんなもんではなくてよ。……ほら道夫さん。液がなくなったわ。新しい液を注《つ》がなくては……」
雪子の求める薬物ができ上ったのは、もう暁《あかつき》に近かった。
雪子はその薬物をコップへ移して水を加えてかきまわした。その上へ、別の薬品をいくつも投げこんだ。薬液の色は
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