世界の上では、同じ大きさに見える岩石《がんせき》でも、地球の上で感ずる重さの六分の一にしか感じない。だから大きな岩石を隊員はかるがると持ちあげて遠くまでなげとばすことが出来た。
 ところが異人たちは、それには閉口《へいこう》せず、遠まきにして目を光らかせ、すきをみては、とびこんで来た。岩石をなげつけられても、けがをして血を出すようでもなかった。
「ははあ、こっちが疲れるのを待っているのだな」
 マルモ隊長は、そう気がついて、どきんとした。なにしろ相手は、ますます活発《かっぱつ》にあばれてみせるのだった。
 そのうちに、相手の一部が、場所をかえて、装甲車の方へ近づいていった。
「あ、装甲車をうばわれては、たいへん」
 マルモ隊長はおどろいて、隊員の半分をさいて装甲車の方へ急行させた。
 その人たちは、装甲車の中にはいって、それを運転して走りだした。すると異人たちは、それを追いかけた。平地なら装甲車はどんどん走れるが、ここはトロイ谷《だに》である。道はでこぼこしている上、どっちへ走ってもすぐ崖《がけ》につきあたりそうになる。そうなるとスピードが出せない、いつの間にか装甲車の上に異人たちが三
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