今はごくかんたんにやりとげることができるのだ。
一同は、早い時間のうちに、必要なだけのルナビゥムを掘り出す必要があったから、マルモ隊長までが、その原子力ハンマーを操《あやつ》って、ルナビゥムを掘りにかかった。
さいわいに、この前掘った旧坑が、そのまま残っていて、ルナビゥム鉱は、青白く光っていたので、すぐに仕事にとりかかれた。全員は夢中になって働いた。
それがよくなかった。
こういう場合、やっぱり監視員を立たせておくのがよかったのだ。全員が掘っているため、彼らは自分たちの様子をうかがっている異様《いよう》ないでたちの一団がそば近くにいることに気がつかなかった。
その異様ないでたちの一団は、トロイ谷を見下ろす峰々から、そっとマルモ隊を見まもっていた。
彼らは、全身を甲虫のようなもので包んでいた。頭や両手、両足のあるところはマルモ隊の人々と同じであったがしかしそれは、マルモ隊員がつけている空気服みたいにすんなりとしたものでなく、わら人形のからだに鉄板《てっぱん》をうちつけたような感じのするものだった。そしてその鉄板は、横へ長いものが重なり合っていると見え、甲虫《かぶとむし》のから
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