だのようであった。
その頭部は、しいの実のように、大部分は円筒形であるが、上は、しいの実のようにとがっていた。そしてまん中あたりに、目の穴ではないかと思われるものが二つあった。
それが目だとすると、狐《きつね》の目のようにつりあがっているといわなくてはならない。
そういう異様ないでたちの一団が、みんなでかれこれ四、五十名も、峰々から下をうかがっているのであった。太陽の光が、彼らの頭やからだの側面を、くっきりと照らし出していた。
とつぜんあたりが暗くなった。
太陽が没《ぼっ》したのである。そして夜が来たのだ。
月世界においては、空気がないために、地球上の日暮のように、じわじわ暗くなるようなことはなく、いきなり暗くなる。たそがれのうす明りなどというものはなく、いきなり闇がおとずれるのだ。
日の暮れるのを、異様な一団は待っていたようである。暮れると同時に、異人《いじん》の中から一人が立ち上った。と、彼のからだがほたるいか[#「ほたるいか」に傍点]のように光った。全身に、光の点々があちらこちらにあらわれ、それが明滅《めいめつ》する。
と、そのそばにいた他の異人が、またすっと立ち
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