それより三倍高く三メートル上まで身体があがってしまうのだ。これは愉快なことでもあったが、同時によけいなこぶ[#「こぶ」に傍点]をこしらえる原因ともなった。
火災は完全に消えた。マルモ隊長は、それにつづいて、損傷した穴の修理作業に、すぐ取りかかることを命じた。隊員たちは休みなしに働かなくてはならなかった。そうであろう。ここで損傷個所をそのままにしておいたら、どんな突発事故によって、さあ火星から離陸だといったときに、たいへん困る。だから火災が消えたら、こんどは何をおいても、艇に穴のあいた個所を修理しておかねばならないのであった。
林の中の怪《かい》
正吉とキンちゃんとが火星の砂漠の上に立って、空気かぶとを両方からよせあって、なにかしきりに話をしている。
二人とも、専門技術者ではないので、本艇の修理には役に立たない。だからいまちょっとひまなわけである。
ちょっと二人の話を、聞いてみよう。
「ねえ、ちょいと。あっしといっしょに、あそこまで行って下さいな。いいじゃないかね」
キンちゃんが正吉にねだっている。
「いってやっでもいいが、そんな気味のわるい林のところへいって、な
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