て遅くなったが、だいたい予定どおりであった。
着陸のときは、まだ火災は消え切っていないし、宇宙塵にやられてこわれた部分はそのままであったから、はたして無事に着陸できるかと案じられた。
だが万事うまくいった。艇の下側から、着陸用のソリがひきだされる。そして火星の表面に着陸地帯として、もってこいの平らな砂漠《さばく》を探しあてると、一気にそれへまい下ったのであった。
新月号が火星のふしぎな巨木《きょぼく》の林を横にながめながら、まっ白い砂漠の上に砂煙をうしろへまきあげつつ着陸したところは、実に壮観であった。
月世界へ着陸したときの感じと、こんど火星へ着陸したときの感じとでは、たいへんちがう。
月世界は空気のない冷たい死の世界、氷の国であった。火星はそうではない。すくないながら空気もある。温かくもある。死の世界ではなく、形こそ怪異《かいい》であるが、植物も繁茂《はんも》している。
また、どこかに火星人がすんでいるとも考えられる。火星の方が月世界よりも、ずっと住みよい。
そういうことが、探検隊員たちをほっとさせたが。
マルモ隊長は、着陸と同時に乗組員総がかりで、火災を完全に消す
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