、宇宙塵のでかいやつが衝突して発火したのだという。
「火事は消せますか。本艇は爆発しませんか」
 正吉は心配のあまり、消火区長として指揮をとっているトモダ学士にたずねた。
「火事はなんとか片づくと思うがね。しかし困ったのは宇宙塵が本艇にぶつかって横腹《よこっぱら》へあけた大穴の始末だ。そこからどんどん艇内の空気がもれてしまうんだ。そうなると本艇が貯えている酸素をどんどん放出しなくてはならない。困ったよ」
 トモダ学士は、頭を左右にふる。
「このへんに気密扉《きみつとびら》があるでしょう。その扉をおろして、空気が外へもれないようにしたらいいでしょう」
 正吉は、意見をのべた。気密扉というのは艇内が小さな区画《くかく》に分かれていて、その境《さかい》のところに、下りるようになっている扉だ。それを下ろすと空気は通わない。だから気密扉を下ろして空気が外へもれることは防げるわけだと、正吉は考えたのだ。
「それは正しい考えだ。しかしねえ正吉君、不幸なことに、さっきの宇宙扉の衝突で、こっち例の気密扉を下ろすモーターの配線が切断《せつだん》してしまってね、かんじんの気密扉が下りなくなったのだよ」
 ど
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