ない大衝動《だいしょうどう》が起った。
「うう、見事に命中! おお、シカゴは、弾薬庫をやられて、爆発を始めたぞオ」
「うわーッ、万歳」
「万歳はまだ早い。止《とど》めの一弾を、早く用意せいッ」
主砲係りの兵員は、火薬の煙に吹かれた真黒な顔の中から、キリリと白い歯列を見せて、一弾又一弾と、重い砲弾を装填《そうてん》していった。
敵の最前列を占めていた巡洋艦隊は、次第に列を乱して行った。
その隙《すき》を目懸《めが》けて、摩耶《まや》を司令艦とする高雄《たかお》、足柄《あしがら》、羽黒《はぐろ》などの一万噸巡洋艦は、グングン接近して行った。的《まと》と覘《ねら》うは、レキシントン級の、大航空母艦であった。
しかし、米国の誇りとする軽巡洋航空母艦隊は逸早《いちはや》くその企《くわだ》てを知って、ますます空中に数を増す空軍の中から、快速力と爆撃力とに優れたカーチス[#「カーチス」は底本では「カーチン」]の攻撃機隊の六隊四十二機に命令して、那智、羽黒の艦上に襲いかからしめた。
これを見て取った我が竜城《りゅうじょう》に属する三六式戦闘機隊は、二十四機が翼を揃えて、見る見る裡《うち》にカ
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