聞け。――本艦搭載の偵察機を飛翔《ひしょう》せしめ、赤外線写真を以て撮影せしめたる米国聯合艦隊の陣容を報告すべし。先ずメリーランド、コロラド、ウェスト・バージニア、セントルイス、ソルトレーキ以下二十|隻《せき》の主力艦を中心に、その前方に、大航空母艦レキシントン、アルカンター、シルバニア、レンジァーの四隻、大巡洋艦のポートランド、ニューオリアンス、イリノイ、フェニックス以下の八隻を配列し、又後方には多数の特務艦を従え、その周囲三十キロの円周海上は、四十キロの快速を持つ小航空母艦の感ある七千|噸《トン》巡洋艦二十五隻を以て固め、更にその五キロの外輪《がいりん》を、二百隻の駆逐艦隊を配置し、別に八十隻の潜水艦を奇襲隊として引率し、又《また》此《こ》の輪形陣の上空六千メートルの高度に於て、メーコン、ラオコンの両飛行船隊を浮べ、飛行機全台数二千機中六百台の偵察機は各母艦より飛翔《ひしょう》して輪形陣の進航前方を、交互《こうご》警戒し、時速三十キロにて北西に向い航行中なり……」
「それが本当なら、こっちも全く、戦《たたか》い甲斐《がい》があるというものサ」千手大尉は、まだ減《へ》らず口《ぐち》を
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