、腹を抱えて笑い出した。
「何しろ相手は、輪形陣《リング・フォーメーション》だ、その中心の、そのまた中心にいる航空母艦だ。鳥渡《ちょっと》、手軽にはゆくまいな」
「輪形陣《りんけいじん》が、破れまいと、確信しているところが、こっちの附け目さ。ナニ構うことはないから、平気でドンドン、飛行機を進めて行くさ、輪形陣の中に、こっちが入って行けば自信を裏切られて吃驚《びっくり》する。そこへ、着弾百パーセントという特選爆弾を一発、軽巡奴《けいじゅんめ》に御馳走して、マスト飛び、大砲折れサ、ヤンキーが血を見て、いよいよ腰をぬかしている隙《すき》に、長駆《ちょうく》、大航空母艦の上に、五百キロ爆弾のウンコを落とす」
「うわーッ、千手《せんじゅ》の奥の手が始まった。もう判った。やめィ」
「おい千手。それが本当なら、念のために、貴公《きこう》に先刻《さっき》報告のあった米国聯合艦隊の陣容を、教えといてやろう」紙洗大尉は笑いながら、ポケットから、ガリ版刷《ばんずり》の「哨戒隊《しょうかいたい》報告」を拡げて読み出した。
「第六哨戒艦報告」
「判っとる。俺も覚えているよ」千手大尉が悲鳴をあげた。
「まァいい、
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