つ》の直ぐ後、南シナ海から、台湾海峡の方へ出動し、米国アジア艦隊と一戦|交《まじ》えたまでは判っていたが、其後《そのご》はどこに何をしているのやら、国民には杳《よう》として消息の判らない聯合艦隊だった。
それも道理、アジア艦隊との一戦に、残念にも妙高《みょうこう》と金剛《こんごう》とを喪い、外に駆逐艦と飛行機を少々、尊《たっと》い犠牲とすることによって、どうやら、アジア艦隊の始末をつけることが出来たのであった。尚《なお》生残った敵艦隊を掃尽《そうじん》し、更に進んでは、陸軍のフィリッピン攻略を援助すべきではあったが、太平洋方面の戦略が重大であるために、あとは第三艦隊と特務潜水艦隊とに委《まか》せここに吾が聯合艦隊は、針路を東に向け直したのだった。先ず手近《てぢ》かの、グアム島を占領して、これで西太平洋の制海権を収めると、いよいよ艦隊は、最後の一戦を交《まじ》える準備として、南洋群島へ引上げ、待機の姿勢を執《と》ることとなった。
その間に、米国側では、どうにかして、わが聯合艦隊を、不利な状況下に引張り出そうとして、殊更《ことさら》マニラ飛行隊を帝都へ送って空襲をさせ、或いはアクロン号
前へ
次へ
全224ページ中173ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
海野 十三 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング