見つけられぬように注意しながら、待った。
「おや」
ケンがオールの手をとめた。
「玉ちゃん、聞えないかい」
「なんです」
「ほらあの音」
玉太郎も耳をすませた。
「ああ、虫の羽音《はおと》のようですね、ブーン、ブーンという、蚊のような音ですね」
「うん、あれは君、飛行機の爆音《ばくおん》だよ」
「え、飛行機」
「そうだ。しばらく、ようすを見よう」
蚊の羽搏《はばた》きににたその音は次第にはっきりして来た。やがて爆音だということが感じられた。
しかし、大きくひろがっている蒼空《あおぞら》の中に、その姿を見つけることはなかなかむずかしい。二人は眼をギロギロさせて大空をさがしたが、蚊よりも小さい姿は見つからなかった。
「あ、あれですよ」
玉太郎の眼はするどい。
「どれ」
「ほら、あすこです」
ケンの眼にはまだ見えなかった。
「うん、うん、ああ、飛行機だ」
しばらくして、ケンの眼にもわかったらしい。
朝日をあびて、その翼《つばさ》が、時々キラリキラリと光っている。
「我々を救《たす》けに来たのでしょうか」
「そりゃわからない。しかし、なんとか僕らのいる事を教えたいものだ」
「の
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