「いや自由にはできない。が、彼等を喜ばせることはできるんだ。僕の口笛がそれだ」
 そういって、ラウダは高らかに口笛をふきならした。
 恐竜はよったように、ききほれている。
 モレロ、フランソア、ラルサンの身体は、三匹の恐竜の口から、ぼとん、ぼとんと海の中にすてられた。
 三人の身体は一度沈んだが、再び浮き上って、流されはじめた。
「死んでいるかも知れない。もしかすると気絶をしているだけかもわからない。僕はここで恐竜をおさえているから、岬《みさき》のむこう側に行ってくれたまえ、三人の身体は潮の流れにのって、あっちへとどくのだ」
「オーケー」
 ケンと玉太郎は、ラウダに云われるままに再び山にのぼり、大きくまわって、岬のはずれにいそいだ。
「おや、あすこにボートがある」
「うん、誰が乗って来たのだろう、今の我々にはなんといっても絶好《ぜっこう》の味方だ。拝借《はいしゃく》しょう」
 二人はすべるように崖を下っていった。
 ボートはモレロたちの作った丸木船《まるきぶね》だ。けれどもとより二人は知らない。
「さ、玉ちゃん乗れ、君は舵《かじ》を、僕はオールをもつ」
 ボートは波に乗って、恐竜に
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