だラルサン」
「あれはいいな、金の卵もいいが、卵よりあの方が高く売れるぜ」
「うん、俺も今、それを考えたところだ」
「どうだい、ちょうど二匹ずつに分けようじゃないか、恨《うら》みっこなしとゆこう」
「うん」
 二人がそんな相談をしている間に、モレロはあたりをかぎまわすように探しものをしていた。
「おい、フランソア、ラルサン、来てくれ、ちょっと手をかしてくれ」
 モレロは岩肌《いわはだ》をたたいた。
「なんです」
「ここをごらん、字が書いてある。二人のうち、読める者はいないか」
「さあ、どうも俺には、文字という奴がにが手でね」
「うん、英語なら少しはわかるんだが、こいつはどこの国の言葉だか知らんが俺にはわからねえんだ」
“宝、死と共にここに眠る”という謎のようなスペイン文字がモレロに読めたら、彼もちょっと考えたであろうが、残念ながら、彼には読めなかった。
「キッドの宝はここにかくされてあると書いてあるにちがいない。おい手をかしてくれ」
 しかし、岩はびくともしなかった。三人の力ではどうにもならない。
「うん、この岩さえどけりゃ、いいんだがなあ、ここまで来て、空《むな》しくもどるというのは
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