ランソアが、モレロの腕をひっぱった。
「おっと」
 モレロは頭を両腕でかかえこむと、小さくなって岩のすみに身体をひそませた。ラルサン、フランソアの勇士も、もちろん大将モレロにしたがって、小さくなった。
 ずしり、ずしりと恐竜が歩く。そのたびに洞窟は地震のようにゆれた。
 恐竜は三人の姿を見たか見ないか、見たとしても少しも邪魔にならぬ存在と見逃して、モレロ達のわきを歩いていった。
 びりっ、びりっ、地ひびきがおわったと、思うと、ズズーンという大きな音がした。
 恐竜が海に飛び込んだのだ。
 続いて、ズズーン、ズズーンと大砲を射ったような音がした。あちこちの洞窟からも、恐竜が飛び出したのだろう。
 猫のような、また猿にもにた鳴き声がやかましく聞えた。
「さあ、奴等は出かけたぞ、この間にさぐろう」
 三人はさらに穴の中をすすんでいった。
「親方親方、ありゃなんでしょう」
「どれなんだ」
「ほら、あそこにぶよぶよしているものがいますぜ」
「兄貴ありゃ、恐竜の赤ん坊だよ」
 卵からかえったばかりらしい恐竜の赤ん坊が、四匹ばかり、長い首をふったり、からませあってじゃれていた。
「おい兄貴」
「なん
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