てるんじゃねえのか」
云われて、ラルサンは、あ、あーとあくびをしようとした。
「おい、恐竜がいるんだ。ちっとは、つつしめ」
「おお、そうだった。何、私はパリの下宿で寝ているのだと、ばっかり思っていましたので、飛んだ感違いでした。ごめんなすって」
「いいから、油断をするなってことよ。おいっフランソア、お前もそうだぞ」
「ええ、わっしは前々から、ここにこうしてがんばっておりまさあ、もしも恐竜がこの穴から飛び出るようなことがあったら」
「どうしようというのだ」
「ただ一発のもとに」
「お前もフランソアと同じように、脳味噌《のうみそ》が少し足りないか。頭の組み合せがゆるんでいるらしいな」
「そんなことはありませんや」
「恐竜にさとられたら、それこそ俺たちは生きちゃいられねえんだ。虎口《ここう》に入らずんば虎児《こじ》を得ずっていう東洋の格言があらあ、俺たちはキッドの財宝《ざいほう》を得るために恐竜の穴に入ったんだ。大冒険なんだぜ、命がけの探検なんだぜ。どうもお前たちは、俺のこの気持がわからねえんでいけないよ。第一……」
「おっと、モレロ親分、恐竜様のお出ましだ」
今度は眼ざとく気がついたフ
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