ん坊だ。
三人はモレロをまんなかにして、ボートを頭の上にかつぎあげた。
「さ、フランソア、お前が先頭《せんとう》だ、行け!」
密林の、雑草の中を、三人はボートの帽子をかむって、つき進んだ。
「おっと右だ、少しかがんで、枝にぶつかる」
さすがに親分だけあって、モレロは注意深い。
こうして、三人が汗を一杯流しながら、二十分間、ふらふらになって出たのがあの洞穴のある入江だった。
ボートは浮べられた。
「さ、なにをぐずぐずしているんだ。早くのらねえか」
「へえ」
ボートに乗れば、水を得た河童《かっぱ》も同然だ。三人は急に元気になる。
どんな波が来ても、暴風雨《ぼうふうう》になっても、水の上で生活していた三人は恐れない。
「モレロさん、どこへ行くんです」
「恐竜の巣だよ」
「え、じゃ、あの」
「今まで俺達は、上からばかり奴等をねらった。それで失敗した。だから今度は下から攻めるんだ」
「恐竜の卵をとりに行くんですかい」
「誰が卵なんかとるものか」
「じゃセキストン伯爵を救《たす》けに出発ですか」
「誰があんな慾張《よくば》り親父《おやじ》を救けるもんか、さあこげ、ボートがあの巣につく
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