陽が水平線のよこにぴょっこり顔を出したころだったので、波は金色に、銀色に、また赤や紫にかがやいて、恐竜島の緑の島が刻々《こくこく》にさまざまな色彩で染めあげられていくところだった。
「きれいだなあ、絵より美しい。天然色映画よりきれいだなあ」
 ダビットがあたりを見まわした。
「天然色フィルムをおいて来たのが、残念だった」
 と首をすくめる。
 ギイ、ギイ、と船は軽く波の上をすべって行く。
 やがて、東海岸の入江。
 そこへボートをつなぐと、一同は海岸づたいにしばらくまわって、山へ入った。
「あのあたりには椰子林があるし、天然の薯《いも》も少しはあるです。それから、こっちのあのジャングル地帯には食べられそうな草がある。蜜蜂《みつばち》の巣《す》なんかも御馳走だ」
 ラウダは一つ一つ説明しながら先に立った。
 みんなのいるのは西海岸だ。そこへ行くには恐竜の谷を越えるのが近道である。
「大丈夫、恐竜については、僕は自信がある。奴等は口笛の音が大好きなんだ。口笛で僕は彼等をあやつる術《すべ》を知っている」
「口笛」
「うん、あのピー、ピーというしずかな奴だ。奴等の一番恐れているのは雷だ。あの光
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