すが、そのかっとあいた眼にも、口にも、まだ白さが残っている歯にも見えた。
「恐ろしい姿だ」
ケンがしずかにいった。
張がすすみ出て、部屋の中へ入っていった。一同はそれにつづいた。
部屋は二|米《メートル》四方の小さい部室だ。部屋のすみには美しい彫刻をほどこした金具でかざられた箱がつみ重ねられていた。その箱の蓋《ふた》はどれもこれもあけられているか、ひきちぎられていた。
「金貨がある。宝石もある」
とり残された宝の一部が、箱の中にはスペイン金貨が二三枚ちらばっていた。
「キッドの宝がここにあったのだ」
張がいった。
「しかし、誰かがすでに運びさっている」
「君か、ラウダ」
ダビットが、ラウダの顔を指さした。
「そうだったら幸福なのだが、そうではないのが残念なのだ。僕らの探検の前に、すでに誰かが、この島に来ていた。そしてキッドの宝物は彼等の手に処分されていたのです」
「あ、ほら、さっきあったあの骸骨《がいこつ》ね」
玉太郎が思いだしたようにいった。
「僕がセキストン伯爵の首だと思ったあの骸骨、あれがそうじゃないんですか」
「うん、僕もそう思っていたところだよ」
ケンがうなず
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