だい、この謎は」
 ダビットが首をかしげた。
「この部室に入るものは、この者と同じ運命をたどることを覚悟せよ」
 ケンがミイラの首の下に書いてあるスペイン語を英語になおして説明して、
「つまり、船長室に入っちゃならぬというんだね、ケン」
「そうだよダビット、船長室に入ることは、死を意味することだと、この者が説明しているのだ」
「けれども入った者がいるのです」
 ラウダが口をはさんだ。
「おそらく船長室には、この船の宝物が全部集められていたにちがいない。船長はこれを守るために、この掟《おきて》をつくったのだろう。しかし、慾深い人は、死を覚悟してこの掟を破ったんだ。この扉を開いた」
 ラウダは、足でダーンと扉をけった。
 扉がダーンと音をたててむこう側にあいた。
「見給え、掟を破った者の姿だ」
 玉太郎はもう少しでキャーッという声をたてるところだった。
 入口のちょうど正面に一人の男がたっていた。いや、正面の壁に立たされているのだ。胸から背にサーベルがぐさりとささっているそれがさらに壁をつらぬいて、男をささえているのだ。男といってももちろん、ミイラになっている。
 苦しんで死んだらしいよう
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