て……」
とケンはシャツのボタンをはめながら落着いていた。
張と、ラウダも起きてきた。
「返事が来たのです。ポチがもって来たのです。ごらんなさい、ケン小父さん、これです」
「うん、ポチはなかなかやるね、どれどれ」
玉太郎の手渡したマルタンからの手紙を、ケンはみんなに聞えるように、大きな声でよみあげた。
「ばんざい」
ダビットが両手をあげた。
「どうする」
ケンがみんなを見まわした。
「すぐ出発するか、それとも」
「それともなんですか」
「あの帆船《はんせん》を調べるんだ」
一同の頭の中には、うまくすれば、あの帆船にのって、この島から脱出出来るかも知れないという希望がちらりとかすめた。
「調べても無駄です」
ラウダが頭をふりながらひくい声でいった。
「僕は十分調べてあるんです」
「その調べた結果をうかがおう」
ケンは議長格で発言した。
「まず船は痛んではいません」
「大洋の航海に出ても大丈夫かしら」
「部分的には朽《くさ》っているとこもあるが、大丈夫でしょう」
「それはありがたい」
「船は大丈夫でも、あの洞穴から出ることは出来ない」
「出来ないというと」
「なぜだかわかり
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