ランプ競技をさせ、その勝負の模様によって判定したという話を聞いたことがあるが、青竜王はそれに似たことをやるのではあるまいか。とにかく課長は憂鬱《ゆううつ》になって、俄《にわ》かに球《ボール》が飛ばなくなった。
「検事さん。青竜王は貴方がたにゴルフをさせて置いて、自分はこの玉川でパチノの遺族を探しているそうですが、御存知ですか」
「そうかも知れないネ」
「では青竜王の居るところを御存知なんですネ。至急会いたいのです。教えて下さい」
「教えてくれって? 君が行って会えばいいじゃないか」
検事は妙な返事をした。課長は検事が機嫌を損《そん》じたのだと思って、あとは口を噤《つぐ》んだ。
丁度そのときだった。クラブ館《ハウス》の方で、俄かに人の立ち騒ぐ声が聞えた。課長がふりかえると、クラブ館《ハウス》のボーイが大声で叫んだ。
「皆さん、早く来て下さーい。御婦人が襲われていまーすッ」
御婦人?――検事と課長とはクラブを投げ捨て、クラブ館《ハウス》へ駈けつけた。
襲《おそ》われた裸女《らじょ》
この突発事件が起ったところは、クラブ館《ハウス》の中の噴泉浴室《ふんせんよくしつ》のあ
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