とはポントスの行方《ゆくえ》を探しあてることだ。彼奴《きゃつ》が吸血鬼であるか、さもなければ吸血鬼を知っているに違いない。覆面探偵の方はいずれ仮面をひっ剥《ぱ》いでやるが、彼からポントスのことやパチノ墓地のことを十分吐きださせた後からでも遅くはないであろう」
課長はポントスの行方に、彼の首をかけた。直《ただ》ちに特別捜査隊を編成して、それに秘策《ひさく》を授《さず》けて出発させた。そして彼は勇《ゆう》を鼓《こ》して、単身、青竜王の探偵事務所を訪ねた。――
「青竜王《せんせい》は不在ですよ、課長さん」出て来た勇少年は気の毒そうな顔もせず、むき出しに答えた。
「何処へ行くといって出掛けたのかネ」
「玉川《たまがわ》の方です。骸骨《がいこつ》のパチノとお澄《すみ》という日本の女との間に出来た子供のことについて調べに行くと云っていましたよ」
「なんだって?」課長は頭をイキナリ煉瓦《れんが》で殴《なぐ》られたような気がした。一体青竜王はどこまで先まわりをして調べあげているのだろう。折角《せっかく》勇気を出したものの、これでは到底《とうてい》太刀打《たちう》ちが出来ないと思った。しかしまだ間に合
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