るは中国人なりと。
◯織田作之助、三十五歳にて死す。
◯ザラ紙一|嗹《れん》八百円は安い方。千円も千二百円もの呼値さえあり。雑誌社悲鳴をあぐ。しかし一般に出版業者は強気なり。もっとも蜜柑四個が十円のこのごろ、一冊十五円の本はきわめて安し。
◯新春以来の執筆原稿次のとおり。
“黒猫”に「予報省」二十七枚
“自警”に「地獄の使者」第二回分二十五枚
“少年”に「科学探偵と強盗団」の第一回二十二枚
“少年クラブ”に「珍星探険記」の第一回二十三枚
“サン、フォトス映画部”のための立案「掌篇探偵映画」
“函館新聞社”の“サンライズ”の随筆「炬燵船長」六枚
“エホン”の「そら とぶ こうきち」の七枚
計百二十四枚。
◯双葉山、呉清源のついている璽光様《じこうさま》、金沢にてあげられる。[#新興宗教、璽宇教教祖璽光尊、幹部の元横綱双葉山、棋士呉清源ら、食糧管理法違犯により二十一日に逮捕]
◯佑さん病気なおりて本日より出社。
◯小川得一氏、ウラジオに健在なりと自宅へ往復ハガキ来る。家族狂喜。さりもありぬべし。
六月四日
◯四ヶ月ほどこの日記をつけずに暮したが、この間にいろいろなことが
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