聞として復活の由にて、連載物語を書いてほしいとの事。この新聞は雑誌的新聞にて、東京の夕刊新聞全部を食ってしまおうという計画のよし。
 三枚半一回にて六十回位。とにかく引受ける。「超人来る」を書かんと思う。
◯偕成社の矢沢氏来宅。「まだらの紐」の小見出をまだつけてないので気の毒をする。
◯元青葉の十一分隊長池田忠正氏より手紙が届く。氏は目下鉱山事務所にて働いていられる。

 八月二十七日
◯徹郎、朝子、育郎の三名、広島へ出立す。同宿の中川夫人と芳子ちゃんもいっしょなり。
 英も私も育郎坊やを放すこと別れる事が甚だつらいのだが、どうにもならぬ。坊やは、七月三日より本日まで約五十余日滞留し、その間にかなり身体は伸び体重は殖え、下歯二本生え、えんこが出来るようになり、人の顔が十分覚えられるようになり、いい顔が出来るようになりしなり。
 広島には、カゴシマより上り居らるるカゴシマのおじいさん在り、さぞよろこばるる事ならむ。この上は、広島にて新しき職業がうまく道にのらんことを祈るのみ。

 九月十日
◯朝顔を見るのがたのしみ。きょうはくれない[#「くれない」に傍点]とるり[#「るり」に傍点]との二
前へ 次へ
全172ページ中149ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
海野 十三 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング