つ。
◯長野新聞の上田氏の雑誌に科学小説「青い心霊」を書くことになり、かきはじめた。二百枚の予定にて、今日は五十回を第一回として提出のつもり。
◯一星社出版用として「名立の鬼」の一冊を整理する。一星社の若主人は五年間出征していた青年にて、私の愛読者の由。お父さんが児童もの出版をやって居られるが、今度は復員して息子さんは大人ものをやる事になり、角田君と私のところへ来られた由。面識もないわけだが、私は何かこしらえないでは、すまない気がして、あえて引うけた次第である。
◯昌彦の夜の咳、とまらず。
◯中川夫人と芳子ちゃん、広島より帰宅。

 九月十一日
◯けさの朝顔は、ことし植えた中で一番うつくしい空色と白とのしぼり[#「しぼり」に傍点]が咲いた。これで二輪目である。
◯徳川さんの「自伝」をたのしく三十分ばかり読み、あと大事に次の日へとっておく。
◯時代社の中村さんが来宅、第一回の「鬼火族」の稿料を届けて下さる。創刊号はまた一月おくれて十一月からとなった由。
◯四日市場の加瀬氏来る。沖縄第百号を一貫匁ばかりお土産に持って来てくれる。
◯久保田氏の発足を支援して「地中魔」一冊を整理してまとめる。
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