が欠けてくるため、失敗となったことが少くなかった。今度のものはそれを未然に防ぐために、筋をすっかり決めてしまったのだ。従って書いて行くに従って自由性がなく、固着が情熱をよび起すに至らない欠点はあるであろうが、それと並行して、又いくつかの利点も生じるだろうと予測している。
◯過日、共同制作ということについて角田喜久雄[#小説家]君と話合った。私は一つのやり方を示し、同君の批判を乞うて置いた。これも勉強の一つとして、ぜひ一度は実行に移してみたいと思う。
◯朝子[#長女]、去ル一月二十六日十八時三十五分、男子ヲ分娩、共ニ元気ノ旨、只今(十六時)鹿児島ノ徹チャンヨリ入電。コッチノ一同躍リアガッテ喜ブ。
私「とうとうお爺さんお婆さんになったぞ」
英[#夫人]「女の子の名前だけしか書いて送らなくて損をしたね。こんどは皆揃って東京へ来てくれるのが楽しみだ」
陽[#陽子、次女]「電報と声がしたんで、あたしが玄関へあまり勢よくとび出していったもんだから、郵便局の人が笑っていたわよ」
暢[#暢彦、次男]「ヘえ。じゃあ郵便局の人、中を読んで知っていたんだよ」
晴彦[#長男]「やっぱりおれのいったとおり、ちゃ
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