ドリも、ついに礼をいって、万事《ばんじ》を相手にまかせた。
「オンドリ君。君は今の一言で、たくさんのトロ族を救った。君は、トロ族の大恩人になった。世界平和の鍵のような役目をしたのだ。君たちはあとで、トロ族全体から、うんと感謝されるだろう。よく分ってくれたねえ」
 僕はオンドリの身体をだいて、よろこびのことばを送った。
「いや。われわれの力ではない。これは君の力で、こうなったのだ。君の辛抱《しんぼう》づよいこと、君の深い愛、君の正しい信念――君が使者になって地底へ来てくれたんでなかったら、こう平和にはいかなかったろうと思う。ありがとう、ありがとう」
 オンドリは、僕にすがりついて、感謝《かんしゃ》のことばをのべてくれた。
 さあ、これで平和のうちに、惨禍《さんか》のトロ族たちを救い出しに行ける。
 カビ博士は、救済団長《きゅうさいだんちょう》になって、すぐ出発することになった。もちろんオンドリたちといっしょに、先頭に立って地底へのりこむのだ。
 海底都市の人々は、この救済団の出発を見送るために、広場をさして集まって来た。すごい人出だった。こんなに人が集まったことは、海底都市が始まって以来
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