くすばらしい機会がやって来た。予想だにしなかった絶好のチャンスがやって来た。ヤマ族とトロ族のにらみ合いも、そのとたんに解消《かいしょう》の外《ほか》なくなった。この機会というのは何だったろう?
 とつぜん、この海底に起った大地震だ!


   和解《わかい》の日


 とつぜんこの海底に起った大地震!
 それはこの十世紀間にわたってまだ一度も記録されたことのないほどの烈《はげ》しい海底大地震だった。そしてその震源地《しんげんち》が、トロ族の棲《す》んでいる地帯のすぐ下、深さの距離でいって、わずか千メートルばかりのところに起ったものであった。
 そのために、海底都市は天井が落ちたり、壁が倒れたり、また一部には海水がどっと侵入したところもあった。しかしいろいろとそういう場合の安全装置がしてあったので、災害はある程度でくいとめられた。
 海底都市の方は、まずその程度であったけれど、トロ族の居住《きょじゅう》地帯の方は、非常にひどい災害をうけた。そして大混乱はいつまでもつづき、それはだんだんと大きな不安のかげをひろげていった。
 海底都市へ来ていたオンドリを始め五人のトロ族代表は、次々におくら
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