んに」]険しい道であろうと、それが道であれば、僕は突き進まないでいられないのだ。
「はははは、僕を血祭にするというのか」
 僕はオンドリの方へ笑いかえした。
「そうだ。それによって、われわれは、先ず同胞の流した血の最初の一滴をとりかえすのだ。あとは海底都市へなだれこんで、何十倍何百倍の血にして取り戻す……」
「はははは。たわ言《ごと》もいい加減《かげん》にしたまえ。君たちはわれわれ人類ヤマ族を劣等生物視《れっとうせいぶつし》しているが今に後悔するだろう。われわれ人類は、君たちみたいに野蛮ではない。また文化においてもずっとすぐれている」
「うそだ。ヤマ族は貧弱な文化力を持った劣等未開の奴ばらだ」
「それが認識不足というものだ。今に分る。そのときおどろかないように……」
「ヘヘン、わらわせる。なにが認識不足だ」
「殺してしまえ。八つ裂にしろ」
「早く、殺《や》っちまえ。顔を見ているのも、むなくそが悪い」
「迷っている死霊《しれい》のために、そのヤマ族野郎の頭を叩きつぶせ」
 トロ族群衆の興奮と激昂《げきこう》とはその頂点に達した。ついに彼らは鬨《とき》の声をあげて、僕の方へ殺到した。手に手
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