ひッひッひッひッ」
オンドリは歯をむきだして、僕の腕の骨も折れよと掴《つか》んで振った。
これまで穏健《おんけん》の人と見えていたオンドリまでが、もはや気が変になってしまったようになったのだ。万事休《ばんじきゅう》すである。
僕の心は千々《ちぢ》に乱れた。愛する人たちの住んでいる海底都市を、トロ族の暴行より如何にして護ったらいいだろうか。また大激昂《だいげきこう》のトロ族を何とか一度で鎮《しず》まらせる方法はないものであろうかと。
……と、僕は一策を思いついた。
タイム・マシーン
最後の竿頭《かんとう》に立って思いついた僕の一策というのは、どんなことであったろうか。
それはすこぶる大胆《だいたん》な、そして乱暴な方法であった。だがそれが今残されたる只一つの道であるのだ。トロ族の群衆は、今僕の身体を八《や》つ裂《さ》きにしようと思っている。それに続いて大挙《たいきょ》、海底都市に侵入しようとしている。そしてトロ族の惨虐性《ざんぎゃくせい》と復讐心《ふくしゅうしん》とが、言語に絶する暴行を演ずるであろうことは明白だ。この際だ。どんなに[#「どんなに」は底本では「ど
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