ても、やっぱり自分が殺されるなんて、気持がよくないからねえ」
「それはよく分っている。こっちも十分に君を監視しているんだから、もしまちがいが起こったと分れば、全力をあげて救出するから、安心して行きたまえ」
カビ博士は、そういってうけあってくれた。
僕はついに海底に下りた。軟泥《なんでい》の中に、鉛《なまり》の靴がずぶずぶとめりこんで、あたりは煙がたちこめたように濁《にご》ってしまった。
「かぶとにつけてある電灯のスイッチを入れるんだ」
博士の声が、超音波を使った水中電話器にのって、聞こえてくる。
僕はいわれたとおりにした。ぱっと前方が明るくなった。僕がかぶっている潜水兜《せんすいかぶと》のひたいのところについている強力なヘッド・ライトが点《つ》いたのである。なかなか明るくて、前方百メートルぐらいまでのものは、昼間と同じようにはっきり見えた。
「百十五度の方向だよ。まちがえないようにね。……そのうちに、くりッくりッという怪音《かいおん》が聞こえだすだろう。その音の方向へ進んでいくんだ。多分七八百メートル先に、例のトロ族の哨戒員《しょうかいいん》か何かがいると思うよ」
カビ博士は
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