ばかりついていた。この二つの事件に、怪賊|烏啼天駆《うていてんく》が関係しているとは、目賀野の話で始めて分った。そうなると、これはますます事が面倒《めんどう》になってくる。ありとあらゆる検察力を発揮《はっき》しないと、烏啼を引捕えることは出来ない。しかし、一体どこから手をつけていいか、分別《ふんべつ》がつかない。こういうときに帆村が居てくれれば、どんなに力になってくれるか分らない。が、彼にはこの事を知らせずに、この大島へ来てしまったことが後悔《こうかい》された。
だが、その帆村が、ひょっくりと課長の前に現われたもんだから、田鍋はおどろき且《か》つよろこんだ。彼は早速《さっそく》、この事件に烏啼天駆が関係していることを帆村に語って、帆村の助力をもとめた。
「それはいいことが分ったもんです。いや実は、僕が今日飛行機でここへ飛んで来たのは、本庁からの依頼で、あなたに手紙を持って来たのです。さあ、これを読んで下さい」
と、帆村は内ポケットから手紙を出して、課長に渡した。それは課長の次席にいる主任の芥川《あくたがわ》警部からのものだった。手紙の内容は、これまた愕《おどろ》きの一つだった。
「
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