》だ」
「あたしは、あなたを信じます。あたしたちは、祖国《そこく》ドイツを光栄あらしめるために、生命《せいめい》を捧《ささ》げて、今最後の職場につくのです。邪魔をしないでください」
「よし、わかった。おれは約束を守るぞ」
「ありがとう――ボジャック、早く光源《こうげん》を……」
「おお」
 ボジャックは、再び台の上の機械にとりついた。スイッチが入ったのか、遂《つい》に点火した。しかし外へは、光がすこしも出ない。赤外線灯の特徴《とくちょう》である。それは、遥《はる》かの海上及び空中に待機する五万にのぼるドイツ軍のための生命の目標だった。この目標によって、彼等ドイツ軍は、この払暁《ふつぎょう》、このハンバー河口の機雷原《きらいげん》と高射砲弾幕《こうしゃほうだんまく》とを突破して、この地に上陸作戦を敢行《かんこう》する手筈《てはず》だった――仏天青も、ようやくそれを悟《さと》った。
 この赤外線標識灯が点火したのが合図のように、上陸作戦軍を援護《えんご》する猛烈なる砲撃戦が始まった。更に空中よりは、ものすごい数量にのぼる巨大爆弾が、釣瓶打《つるべう》ちに投下され、天地も崩《くず》れんばかり
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