も星を地球の上に着陸させることは一度もやったことがない。ようすによっては、星は着陸させないで、地表から百メートルぐらいのところへ碇泊《ていはく》させるかもしれない」
 教授はそんなことをいったが、二少年は地球へ帰れるうれしさで、そんな話を気にとめてもいなかった。

 ジャンガラ星が、すごいガスをふきだしてみずから旅行をはじめたときの光景は、ことばにも文章にもつづれないほどの壮観だった。それとともに、巨大なる三基のジャイロスコープがいきおいよくまわり出した。この器械によって、思うような方向へジャンガラ星を進めることができるわけだった。
 こうしてジャンガラ星は、刻一刻地球へ近づいていった。
 カモシカ号が不時着をしたときに、無線器械もテレビジョン装置もこわしてしまったことが、二少年にとってはたいへん残念なことであった。そのかわりなにか通信機を貸してもらいたいと教授にたのんだが、教授はそれをことわった。その理由ははっきりしないが、二少年や地球人を警戒したためかもしれない。
 事実、地球では大さわぎが始まっていた。とつぜんあやしげなる星がだんだん近づいて来、それはどうしても地球に衝突する軌道
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