王との出くわしについては、なにも知らぬ小浜兵曹長です。そういうぐあいに報告するのも、むりではありません。
「そちらの戦闘の様子はどんな風でありますか」
 これにたいして、塩田大尉は、敵の大敗北であることを報告したうえ、まだあと一台の敵ロケットがしきりに抵抗していることをつたえました。
「――われわれは、その一台をおとすまでは大いにがんばって闘うつもりだ。そのうえで、白骨島へ突入する考えだ、そこは怪塔王の根拠地だからな」
「あっ、こっちへ来られますか。それはますますうれしいです。まったくこの白骨島は、いかにも怪塔王の巣らしく、たくさんの謎にみたされており、そしてまた、いろいろの武器もあるようですよ」
 そういって兵曹長は、いままでに見たり聞いたりしたことを、いろいろとならべました。それが秘密艦隊にとって、どんないい報告だったかいうまでもありません。艦隊では、いよいよ白骨島を一番おしまいの目的地として、すすむことになりました。
 そうなると、いまのうちに早く、敵のロケットをうちおとさねばなりません。空からは飛行機隊が、海面からは艦艇が、力をあわせて最後のロケットめがけて攻めかけました。
 
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