はしゃべれますが、乱暴な日本語をしゃべることができないのでしょう。
「なんだ、白状しろって。あっはっはっはっ、あまり俺を笑わせるない。ここは日本の領土ではないか。貴様たちこそ、こんなところで一体なにをしているのだ。さあ、それをまず俺に話すがいい」
 小浜兵曹長は仁王《におう》のように突立ち、敵方の大将株らしい白人をぐっとにらみつけました。
 敵方は、すこしうろたえはじめました。

     3

「さあ、話せ。貴様たちこそ、日本の領土内で、なにをしているのか」
 小浜兵曹長のおごそかな言葉に、兵曹長をおそった敵方は、いよいよもじもじしはじめました。
「どうだ、悪いと思ったら降参せよ。おとなしくすれば、なんとか助けてやろう」
 と小浜兵曹長は、あべこべに敵方をのみこんでいます。
 すると敵方の大将株らしい白人が、なにごとか、変な言葉でかけ声をかけました。
「うん、来るか」
 敵方は、目を猿のようにひからせ、ふたたびじりじりと兵曹長の身ぢかくにせまってきました。
「アナタ、動くとあぶない。これが見えませんか」
 敵の大将株の白人が、いきなりピストルを兵曹長の方につきつけました。
 ピストル
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