いていられた! すると博士は……」
一彦の探偵眼
1
怪塔王というふしぎな人物のために、軍艦淡路をこわされたり、飛行機をうちおとされたりしたものですから、わが海軍は、いよいよこれは一大事と怪塔王を本式に討伐することになりました。
なにしろめずらしい新兵器をもっている怪塔王を相手とするのですから、その作戦もなかなかたいへんです。
まず第一におしらせしなければならぬことは、秘密艦隊というものが編成されたことです。この司令官には、池上少将《いけがみしょうしょう》が任命されましたが、この秘密艦隊は、それこそまったくの極秘のうちにつくられたので、海軍のなかでも知らぬ人がたくさんありました。
怪塔王を討伐するために、艦隊ができたということは、まったく今までになかったことです。それを見ても、いかにわが海軍では怪塔王をおそるべき敵とおもっているかがわかるでしょう。
○○軍港にうかんでいる旗艦六甲《きかんろっこう》の司令官室において、池上少将は、いま幕僚を集めて秘密会議中です。そこには塩田大尉と一彦少年の顔も見えます。いや、見えるどころではなく、二人はいま、司令官に
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