怪塔王がこっちを向きました」
「うん、おれも見ている。あの磁力砲でこっちをうつ気かな」
といっているとき、果して怪塔王は磁力砲を二人の方へ向けました。そして、それみたことかといわぬばかりに、大口あいてにくにくしげにあざわらうではありませんか。
せっかくがんばって、ここまで怪塔ロケットについて来た青江機も、いよいよお陀仏《だぶつ》になるときが来たかのようでありました。
もちろん二勇士の心の中には、いさぎよく死ぬ決心がついていましたから、おくれはとりません。とはいえ、ここでいよいよ飛行機を怪力線でやかれるとはくやしいことです。
空中の離れ業
1
怪塔ロケットと青江機をつないでいる麻綱は、いまや赤い焔《ほのお》につつまれて、めらめらと燃えだしました。いくら丈夫な麻綱でも、こうなっては間もなく燃えきれるのはわかったことです。
麻綱が燃えきれると、せっかくおいすがることのできた怪塔ロケットと、またお別れになってしまいます。こんどお別れになったら、さてその次はそうかんたんに怪塔ロケットにおいすがることはできますまい。
「ううむ、ざんねん。麻綱が燃えきれるのを、
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