かから、小さい紙包と長い電線とをひっぱりだしました。
「それはなんですか」
「これは爆薬だ。これを入口にしかけて扉をこわすのだよ」
軍人だけに、塩田大尉のやり方は思いきったものです。これが探偵だったら、合鍵をつかったり、重い材木でつきこわしたりするでしょうに。
開かぬ扉は、ついに轟然《ごうぜん》たる一発の爆音とともにこわされてしまいました。
大尉と一彦は、だいぶはなれた地下道のかげに、じっと息をころして、その爆破をまっていたのです。
「さあ、もうこんどははいれるぞ」
大尉は一彦に目くばせをして、扉のところへかけつけました。
なるほど扉の錠まわりが、丸窓ぐらいの大きさにぽっかりと穴があいています。ですから扉をおすと、すうっとあいてしまいました。
「さあ、奥へ行ってたしかめよう。博士がいられるかどうかを――」
3
入口に、爆薬のけむりがまだ消えてしまわないうちに塩田大尉は室内へおどりこみました。
一彦は、ちょっと気持がわるくなりましたが、こんなことで退却をしては、日本の少年の名折《なおれ》だと思いましたから、思いきって大尉のあとにつき、勇敢にとびこみました。
「
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