で四十八歳になるときの名も出ていた。八歳になる忰《せがれ》の桃丸《ももまる》、三歳になる兼吉《かねよし》の名も出ていた。それから、武田|彦右衛門《ひこえもん》の忰で十二歳になる三郎、十歳になる二男の金四郎、八歳になる三男の熊五郎《くまごろう》の名も出ていた。この六名はみな死罪で、ことに桃丸と三郎の二名は梟首《さらしくび》を命ぜられた。
「市川党もずいぶん惨酷《ざんこく》をきわめましたね。こいつを生かして置いたら、仇《あだ》を復《かえ》される時があるとでも思うんでしょうか。それにしても、こんな罪もない幼いものにまで極刑を加えるなんて、あさましくなる。」
と半蔵が言う。
「まあ、お母《っか》さん、ここに武田伊賀忰、桃丸、八歳とありますよ。吾家《うち》の宗太の年齢《とし》ですよ。」とお民もそれをおまんに言って見せた。
「そう言えば、あの遺族が牢屋《ろうや》に入れられていますと、そこへ牢屋の役人が耕雲斎以下の首を持って来まして、牢屋の外からその首を見せたと言いますよ。今は花見時だ、お前たちはこの花を見ろと、そう役人が言ったそうですよ。」
「どういうつもりで、そんなことを言ったものかいなあ。」
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