キるよりも先《ま》ず自分の子供に隠さねば成らないような気がして、一切を皆の前に白状するというような行為《おこない》の好いかどうかに迷わずにはいられなかった。
十月の第二の土曜に、節子は例のように谷中から通って来た。未だ岸本は節子と自分との関係をすっかり明かにしようというようなことを一つの考えとして自分の腹の中に蔵《しま》って置いて、彼女に話すことすら躊躇《ちゅうちょ》しているくらいであった。
「泉ちゃんが妙なことを訊いたぜ――」
と岸本は話の序《ついで》に、泉太が彼の側へ来て尋ねたことだけを節子に言出した。
「尤《もっと》も、女中にそんなことを言われて、調戯《からか》われて来たらしいんだ」と復《ま》た彼は附けたした。
さすがの節子もこの話を聞いた時は何時《いつ》になく彼女の顔色を変えた。
「きっとあの女中でしょうよ」
と節子はそこに居ない人のことをそれとなく言って見て、無邪気な子供にそんな知恵をつけるとは余計なことをしたものだと言わぬばかりに眉《まゆ》をひそめた。
しかし節子は直ぐに機嫌《きげん》を取り直した。彼女は岸本を見に来た楽しげな表情に返った。せっせと二人で蒔《ま》いたものを漸《ようや》く収穫《とりい》れられる時が来たのか、それほど二人の愛情が熟して来たのか、それともまた節子は多年の無気力から岸本は長い旅の疲労から漸く回復する時に届いたためであるのか、いずれとも言うことは出来なかったが、漸くその時になって初めて彼は荒《すさ》びたパッションから離れ行くことが出来た。深い秋の空気も何となく彼の身にしみて来た。
百一
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"Your hands lie open in the long fresh grass,――
The finger−points look through like rosy blooms:
Your eyes smile peace. The pasture gleams and glooms
'Neath billowing skies that scatter and amass.
All round our nest, far as the eye can pass,
Are golden kingcup−fields with silver edge
Where the c
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