さが》し廻《まは》りまして、眼《め》についた水晶《すゐしやう》の中《なか》でも一番《いちばん》光《ひか》つたのを土産《みやげ》に持《も》つて歸《かへ》りました。
三五 雄鷄《おんどり》の冒險《ばうけん》
若《わか》い雄鷄《おんどり》がありました。
他《ほか》の鷄《にはとり》と同《おな》じやうに、この雄鷄《おんどり》も人《ひと》の家《うち》に飼《か》はれて大《おほ》きくなりました。小《ちひ》さな雛《ひよ》ツ子《こ》の時分《じふん》から、雄鷄《おんどり》は自分《じぶん》で飛《と》べないものとばかり思《おも》つて居《ゐ》ましたが、だん/″\大《おほ》きくなるうちに、自分《じぶん》に生《は》えて居《ゐ》る羽《はね》を見《み》てびつくりしました。
雄鷄《おんどり》はまだ若《わか》くて元氣《げんき》がありましたから、こんな立派《りつぱ》な羽《はね》があるなら一つこれで飛《と》んで見《み》たいと思《おも》ふやうに成《な》りました。そこで林《はやし》の方《はう》へ出掛《でか》けて行《い》きまして、他《ほか》の鳥《とり》と同《おな》じやうに飛《と》ばうとしました。林《はやし》には百舌《もず》が
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