ふるさと
島崎藤村
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)父《とう》さんが
|:ルビの付いていない漢字とルビの付く漢字の境の記号
(例)十三|歳《さい》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「木+鼠」、第4水準2−15−57]《ねず》
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)いろ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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はしがき
父《とう》さんが遠《とほ》い外國《ぐわいこく》の方《はう》から歸《かへ》つた時《とき》、太郎《たらう》や次郎《じらう》への土産話《みやげばなし》にと思《おも》ひまして、いろ/\な旅《たび》のお話《はなし》をまとめたのが、父《とう》さんの『幼《をさな》きものに』でした。あの時《とき》、太郎《たらう》はやうやく十三|歳《さい》、次郎《じらう》は十一|歳《さい》でした。
早いものですね。あの本《ほん》を作《つく》つた時《とき》から、もう三|年《ねん》の月日《つきひ》がたちます。太
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