がほ》なりの管《くだ》の上《うへ》へ面白《おもしろ》いやうに落《お》ちて來《き》ました。

   三三 旅《たび》の飴屋《あめや》さん

父《とう》さんの村《むら》へも、たまには飴屋《あめや》さんが通《とほ》りました。旅《たび》の飴屋《あめや》さんは、天平棒《てんびんぼう》でかついて來《き》た荷《に》を村《むら》の石垣《いしがき》の側《わき》におろして、面白《おもしろ》をかしく笛《ふえ》を吹《ふ》きました。
なんと、飴屋《あめや》さんの上手《じやうず》に笛《ふえ》を吹《ふ》くこと。飴屋《あめや》さんは棒《ぼう》の先《さき》に卷《ま》きつけた飴《あめ》を父《とう》さんにも賣《う》つて呉《く》れまして、それから斯《か》う言《い》ひました。
『さあ、おいしい飴《あめ》ですよ。これを食《た》べて、おとなしくして居《ゐ》て下《くだ》さると、復《ま》た私《わたし》が飴《あめ》をかついで來《き》てあげますよ。』
日《ひ》に燒《や》けて旅《たび》をして歩《ある》く斯《こ》の飴屋《あめや》さんは、何處《どこ》か遠《とほ》いところからかついで來《き》た荷《に》を復《ま》た肩《かた》に掛《か》けて、笛《ふえ
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