おとうと》は遲《おそ》く眼《め》がさめました。そのかはり私《わたし》より先《さき》に起《お》きました。私達《わたしたち》は今《いま》そのことで言《い》ひ合《あ》つて居《ゐ》るところです。』
『私《わたし》は遲《おそ》く眼《め》がさめても、兄《にい》さんのやうに長《なが》く寢《ね》て居《ゐ》ないで、むつくり起《お》きた方《はう》がいゝと思《おも》ひます。』
と弟《おとうと》が言《い》ひました。すると、兄《あに》が言《い》ふには、
『弟《おとうと》があんなことを言《い》つて威張《ゐば》つて居《ゐ》ます。そのくせ、私《わたし》が早《はや》く眼《め》のさめた時分《じぶん》には、弟《おとうと》はまだなんにも知《し》らないでグウ/″\グウ/″\と眠《ねむ》つて居《ゐ》ました。私《わたし》は鷄《にはとり》の鳴《な》いたのを知《し》つて居《ゐ》ます。夜《よ》の明《あ》けたのも知《し》つて居《ゐ》ます。』
『そんなことを言《い》つて兄《にい》さんが威張《ゐば》つても、何時《いつ》までも兄《にい》さんのやうに寢《ね》て居《ゐ》たら、眼《め》がさめないのも同《おな》じことです。』
とまた弟《おとうと》が言《
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