い》ひました。
祖父《おぢい》さんはこの兄弟《きやうだい》の爭《あらそ》ひを聞《き》いて笑《わら》ひ出《だ》しました。さうして斯《か》う言ひました。
『馬鹿《ばか》な兄弟《きやうだい》だ。お前達《まへたち》がそんなことを言《い》つて爭《あらそ》つて居《ゐ》るうちに、太陽《おてんとう》さまはもう出《で》てしまつたぢやないか。』
[#地から8字上げ](終)



底本:「名著複刻 日本児童文学館 11」ほるぷ出版
   1973(昭和48)年3月初版発行
底本の親本:「ふるさと」實業之日本社
   1920(大正9)年12月5日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
※疑問点の確認にあたっては、「島崎藤村全集 第十六卷」新潮社、1951(昭和26)年3月15日発行を参照しました。
入力:Nana ohbe
校正:林 幸雄
2004年1月21日作成
2004年2月19日修正
青空文庫作成ファイル:
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